神はダイスを遊ばない

リミテッド環境分析

ストリクスヘイヴン環境ドラフト考察②

ピス!ピース!ゴルシちゃん(が大好きな糖尿病予備軍の独身中年男性)だよー!ウマ娘がメンテで血中ゴルシ濃度が下がり禁断症状で手が震え始めたのでリハビリを兼ねてドラフト記事の続きを書きたいと思います。前回は環境最強の白黒についてふれたけども、今回は白黒が混んでて出来なかった時の逃げ先として白赤についてまとめました。

 

▲白赤に潜む罠

「なんかデッキ強くてもこの環境のボロス勝ちきれんな」って思ってるそこのあなた!そんなあなたに朗報です!わたくし、分かっちゃっいました。分かっちゃいましたよ。この環境の白赤を完全に理解しちゃいました。俺がウマ娘だったら「白赤☆☆☆」の因子ついてます。
この環境の白赤には罠があります。少しかじったくらいでは分からない巧妙に仕組まれた罠が!その罠とは・・・白赤は一つのカラーコンビネーションに二つのアーキタイプが共存していたのです!!!わーどんどんパフどんどんパフ。これは驚きですね。他のアーキタイプは統一されたコンセプトに沿ってカードがデザインされてるんですが、白赤に限っては正反対の動きをする二つのアーキタイプが白赤の中で存在するんです。
一つは2/4象を軸としたエンジンを豊富な除去でバックアップするシステム構築戦略。もう一つはコモンに2種存在する履修付き強化スペルによるジャイグロ戦略。そう、これって前者はオルゾフ、後者がセレズニアのそれと合致するんですよね!これはびっくり!ちなみにこの環境のボロスは白黒です。ビート、飛行、全体強化に除去って、これがボロスじゃなくてなんだと言うんでしょう。いやぁこれは今までのMtG的定石が染みついてる紙おじこそが陥りやすい固定観念の罠。これに気づかずに手癖でドラフトすると序盤攻めるんだけど後半になると序盤のリード捨てて守って砦築きはじめると言うちぐはぐなデッキになりがちなんで注意が必要です。

 

▲白赤ジャイグロ戦略の特徴
白赤の二つの戦略で優位なのはジャイグロ戦略の方。アーティファクトの2/3ゴーレムとコモンの1/2ダブストを+1/+1履修と+3/+1トランプル履修でバックアップしながらゴリ押すのが狙い。
ピックの指針としては2/3ゴーレムを優先的に確保して、コモンは除去よりも+1/+1履修を優先してピックするのが大きな特徴。基本的な生物のチョイスはオーソドックなビート戦略の定石に沿ってマナカーブデザインして15~16枚確保する。他のアーキタイプに比べて生物の絶対数が重要なんでここらへんのラインは厳しく守ったほうがいい。スペルは履修付きジャイグロを4~5枚でメインに入れる除去は2~3枚で充分なので講義の除去を確保するようにしよう。


▲コモン優先度

1位 導きの声
あればあるだけいい。4枚まで試したが腐る事はなかった。
4点火力より優先する事に違和感を覚える人がほとんどだと思うが、白赤は除去が多いより履修付の強化スペルが多い方が勝てる。
さらに基本不人気なのでアンコ以上の除去が中盤以降に取れる公算が高いので枚数が欲しいこちらを優先的に確保しよう。

 

2位 戦闘学の教授
白黒に比べて飛行が2種少ないので重要度はより高い。
白赤は3マナにダブストがあるのもこいつの価値が上がる一因。

 

3位 殲滅学入門
メインの除去の枚数を絞る戦術を肯定するにはこの講義の確保が必須になる。2枚目は優先度を6位まで下げるが、ゴーレムで履修をコピーすると講義はいくらあっても足りないので取って置いて損はない。

 

4位 白熱する議論
アンコの3点火力、履修3点などを併せて2枚採用したい。除去は3枚目まで欲しいがそれ以上はデッキ全体のバランスを考えると優先を大きく下げていい。
3パック目で除去が足りてない時は優先度を上げる。

 

5位 拡張解剖学
2ターン目2/2or1/2飛行⇒3ターン目ゴーレム⇒4ターン目に+1/+1履修をコピーして除去と+2/+2持ってくる動きが赤白のベストムーブ。
アーキタイプの不人気さからこのテンプレはかなり再現度が高いので意識してパーツを集めよう。

 

6位 墨獣召喚学
勉強は大事だよ。

 

7位 血の時代の将軍
赤の2マナ域が赤青で需要が薄いため遅く取れることが期待できるので最終的に余る事が多いマナ域なのに重要度も高くて画一的な評価が難しい。
フレキシブルに取捨選択するしかないが2枚目までの確保はこれくらい優先してあげよう。白赤が空く流れを察したら大胆に優先度を下げる。最終的に必要な2マナ生物の枚数は6枚が目安。

 

8位 熱心な一年生
2マナの取捨選択は魔技よりスピリットシナジーを優先してこの順番で。

 

9位 熱心な研究
安さから優先度は下がるけど順位以上の勝利貢献度がある。周りの評価が上がって取りにくくなったら6位まで上方修正。2枚まで採用。

 

10位 秘本破り
白赤は3マナが渋滞するので優先度は低いが2/4象とのシナジーが強力なので受け入れを作る意味でこの位置で評価。必要枚数は1枚。
青赤と比べて見た目上スペルの枚数は少ないだんだけど履修は1枚で2枚分、ゴーレムがいればさらにそれが連鎖するので餌の供給はあまり困らないはず。
4ターン目に+2/+2講義を打つと警戒が付いて殴りつつ墓地食う動きがセクシーだが、あくまで2/4象との噛みあい期待なので3パック目序盤までに象が取れなかったら
採用しなくてもいい。

 

10位 著名な歴史家
アーキタイプ的に消耗戦は目指さないのでフラッシュバックのメリットよりタフネスが低いデメリの方が上回るので他の2マナ域よりも優先度を下げる。
2マナが足りない場合上方修正されるのは言わずもがな。

 

11位 石昇りのスピリット
最後勝ち切るもうひと押しとして優秀だが枚数がいらなく白黒でも需要が低いのでこれくらいで確保できるはず。+1/+1履修が3枚とれていれば素の貧弱さよりも飛行のメリットが上回るので序盤から存在感がぐっと上がる。

 

12位 双巻物のシャーマン
アーキタイプの軸となるカードなんで絶対欲しいんだけど、がんばってこのカード確保しなきゃいけない席で白赤をやっちゃダメ。正しい住み分けならこのくらいの優先度で十分取れるはず。ただ2パック目中盤以降でまだ1枚も取れていない場合優先度を大きく上げていい。2枚が理想。飛行装備と相性◎。

 

13位 精霊召喚学
素の5マナをあまり多く取りたくないのでできれば1枚欲しいパーツなんだが青赤で需要が高いので取れない事が多い。

 

14位 スピリット召喚学
戦線つくりながら狼のエサを仕込めるし魔技もトリガーさせるんで悪くないカードなはずなんだが、+1/+1履修で+2/+2講義を持ってくる最初のスタートダッシュが捌かれた場合の2回目の履修は普通除去を持ってくるんでなかなかお呼びがかからない。メイン投入が正解になるレアケースも存在しそうだけどまだ試したことなし。

 

15位 ロアホールドの学舎
タッチ青の除去コントロールでは重要になってくるけどジャイグロ戦略では2枚目は採用しない。

 

16位 発煙する肖像
若干役割がボーっとしてる感が強いが1/2で飛ばす対象としては優秀。

 

17位 色素の嵐
素の性能は悪くないんだけど、本体に入るメリットよりも除去講義とマナ域が被るデメリットの方が大きい。除去の必要枚数が確保できたら大きく順位を落とす。

 

18位 柱落としの救助者
そもそも消耗戦をしたくないので回収はオマケ程度で基本は「飛んでて種族がスピリット」ってとこに存在価値がある。+1/+1が取れなくて+3/+1ばかり集まった時のダブスト君をボーライ的に投げつけるデッキでなら存在感UP。

 

19位 星霜の巡礼者
土地事故ケアできる可愛いヤツなんだけども白赤では強化対象としての適性が低いのが致命的で、基本的に3マナは殴れるパーツを優先した方がいい事の方が多い。2/4象が複数あったりして5マナが4枚以上入ってるような構成になったら優先度を上げる。

 

20位 秘宝のナマケモノ
悪くないカードだけど他につままれる心配がゼロな上に枚数もいらないのでこれくらいの評価でOK


21位 学舎防衛
除去がない時用。白黒の時と違い全体強化としての役割に存在価値があるのでそこまで悪くない(良くはない)

 

22位 除名
タッチ青の除去コントロールでは無類の強さを見せるがジャイグロ戦略ではデッキの動きとまるで合ってない。それでも最低限の働きはするのでプレイアブルではある。

 

23位 ロアホールドの誓約魔道士
悪くないカードなんだがとにかく安い。頑張って取らなくても3マナは自動的に埋まるんであんまり気にする必要なし。替えの利くパーツで供給も潤沢なので優先度は低い。

 

24位 石繋ぎの導師
同上。5/5バニラよりも4/4先制の方が突破力があるので上を優先してるけどだからどうしたって勢いで安い。悪くないサイズにおまけがついてて弱い事はないんだがマナ域的に競合が役割を与えられたパーツが多く完成デッキには入らない事も多い。

 

25位 休憩時間
デッキの動きとは合ってるが入る枠があまりない。
レアケースだが講義ばかり取って履修カードが少ない時には採用を検討しよう。

 

26位 輝く抵抗
せめて飛べよ!最低限の働きは保証されてるが本来なら入らないパーツ。除去よりも優先してジャイグロを取ってるんだからその枠の質には拘りたい。強いカードは取れたけどサイドの講義カードたくさんとってたらメイン1枚足りない時とかは声がかかる。

 

▲導きの声より優先するアンコ

 

1位 反射するゴーレム
環境で一番過小評価されてるカード。強さの割に安すぎて8手目で回ってきたときはゴルシがSSRじゃなかった事を知った時と同じくらいの衝撃を受けた。
白赤が既定路線なら最優先。2枚目のゴーレムと轟く語り部はマナカーブ次第でどちらでも。

 

2位 象徴学の教授
1-1ならより優秀なアーキタイプである白黒を目指す意味でこちらを優先する。

 

3位 轟く語り部
基本性能が高すぎて白黒でも需要があるが本領を発揮するのは白赤。
3ターン目にダブストから4ターン目に3/2飛行ダブストになる動きが魅力。
白赤が既定路線なら上方修正していい。

 

4位 炎血の発想
1-1ならより優秀なアーキタイプである青赤を目指せるのでゴーレムや語り部より優先するほうが丸い。

 

5位 実地歴史家、クイントリウス
ぶっちゃけどっちでもいい。2枚目の導きの声よりは上か。エンジンとして機能させようとデッキを最適化させるとむしろ弱くなるので、単にスピリットのパワーが上がるアンセム君だと思ってある程度割切った方がいい。

 

▲サンプルデッキ

【今までのセオリーだと大成功なはずなのに何故か勝てないデッキ:4勝】

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【この環境に最適化した勝てる白赤デッキ:7勝】

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